“神童”那須川天心選手のボクシングデビュー戦が4月8日(土)に決定し、その対戦相手は与那覇勇気(よなはゆうき)選手と発表されましたが、この与那覇選手はいったいどんな選手なのでしょうか?
また、なぜ那須川天心選手のデビュー戦の対戦相手に選出されたのかも気になります。
今回はなぜ与那覇勇気選手が那須川天心選手のデビュー戦相手に選ばれたのか、そして与那覇選手はどんな選手なのかについてまとめてみました。
与那覇(よなは)勇気はなぜ那須川天心のデビュー戦相手に選ばれた?
キックボクシング時代は無敗を誇っていた那須川天心選手のボクシング転向後初の公式戦ということで、今回の試合はかなり大きな注目を集めています。
そんな大注目の試合の対戦相手として名前のあがった与那覇勇気(よなはゆうき)選手ですが、なぜ与那覇選手が選出されたのでしょうか?
考えられる可能性としては那須川選手のキック時代の戦績と、その試合の注目度の高さから選手を選んだと考えられます。
那須川選手はキック時代に42戦42勝、その内28戦を(T)KO勝利しており、RISE世界フェザー級、そしてISKAでは2階級を制覇しています。
これらの戦績を考えると、デビュー戦にノーランカーをあてるのは那須川選手の勝利が試合前から分かってしまうようなもので、ボクシングファンからしたらちょっと面白くないですよね。
また、試合の注目度の点で言うと、那須川選手はプロテストの時点で多くの報道陣が集まり、「キック時代はこんな注目されなかった」とぼやいてしまう程に注目度が高いことが分かります。
4月8日のデビュー戦もメインの試合ではないにも関わらずポスターのセンターを占めるほど。
これらのことから那須川選手の対戦相手にはそれなりに肩書のあるランカーの選手をあてがうのが妥当だとされたのでしょう。
とはいえ、いきなり世界ランカーとは組めない、でも那須川選手の実力や今後を図るために強い選手である必要があると判断した上で、与那覇選手との対戦が組まれたとも予想できます。
あとは那須川選手は身長が165㎝、与那覇選手が169㎝と体格的に近い相手であったことも関係しているかもしれませんね。
今回の試合で適用される階級はスーパーバンタム級で、その階級の選手たちはほとんどが170㎝以上で、ましてや上位ランカーともなれば180㎝近い選手も多いです。
那須川選手がボクシングでどの程度の力を見せられるかというのはまだ未知数ですので、まずは実力も体格も近い選手と戦わせるのが良いと協会は考えたのかもしれないですね。
与那覇勇気(よなはゆうき)の成績は?
与那覇選手はアマチュア時代は63戦50勝(27KO)13敗という戦績で、高校では全国高等学校選抜大会バンタム級優勝、大学では国体3位に輝くなど、昔からその頭角を現していた選手です。
大学卒業後にプロへ転向し、2023年2月時点の戦績は17戦12勝(8KO)4敗1引き分け。
直近の試合は2022年10月の日本バンタム級挑戦者決定戦で、対戦相手は那須川選手のプロテストでスパーリングの相手をした日本バンタム級1位の南出仁選手でした。
結果は0-3で判定負けを喫しましたが、2019年以降はこの試合以外負けていませんし、肩書としては現在日本バンタム級4位、東洋太平洋ランキング14位を持っています。
与那覇選手にとっても南出仁選手以来の試合で、那須川選手に負けるわけにはいかないでしょうし、那須川選手がボクシングへ転向し、初戦からどのくらい強さが通用するのか注目ですね。
与那覇勇気(よなはゆうき)の身長出身校などプロフィールは?
- 名前:与那覇勇気(よなは ゆうき)
- 生年月日:1990年12月31日
- 年齢:32歳(2023年2月現在)
- 出身地:沖縄県南城市佐敷
- 身長:169㎝
- 所属:真正ボクシングジム
与那覇選手はその名前から予想できる通り沖縄県の出身です。
沖縄県と言えば、9人のボクシング世界王者を生み出したボクシング王国で、具志堅用高さんや渡嘉敷勝男さんなどを輩出しています。
そんなボクシングが盛んな沖縄県で生まれた与那覇選手は、小学4年から中学卒業まで琉球空手に打ち込み、その経験が今のボクシングスタイルの根底にあるそう。
右利きで構えはオーソドックスの与那覇選手ですが、そのスタイルはファイタータイプという超攻撃型の選手。
特にパンチの重さに定評があり、所属する真正ジムの山下会長も「ハードパンチャー」と評価しています。
そんな与那覇選手は高校は私立沖縄尚学高等学校に通っていました。
この沖縄尚学高校は数々の有名人を輩出しており、多くのプロ野球選手や医師でタレントの友利新さん、GReeeeNの92さん、ボクシングでは第28代東洋太平洋ライトフライ級王者の嘉陽宗嗣さんなどが出身者です。
沖縄尚学高校ボクシング部は2014年に廃部になってしまいましたが、体育会系・文化系問わずかなり部活動が活発な学校のようですよ。
与那覇選手は高校卒業後東洋大学へ進学していますが、東洋大学といえば卒業生にロンドンオリンピックでボクシング・ミドル級で金メダルを獲得した村田諒太選手がいます。
村田選手は1986年生まれのため与那覇選手と在籍時期は被っていませんが、実力のある選手が育つ環境が東洋大学にはあったのかもしれません。
与那覇選手は高校・大学でボクシング部に所属して練習を積み、大学卒業後にプロに転向しましたが、2016年7月にプロになって3敗目を味わい、その時に負けた悔しさがなかったため、「このままではダメだ」と思いその後3年間選手から離れトレーナーとしてボクシングに関わっていました。
その3年の間にどんな風に考えていたのかは分かりませんが、2019年10月に選手に復帰してからは2022年10月まで負けなしという強さを持っています。
那須川選手との試合の会見の時かなり強気な発言をしていたことや、そのルックスからとっつきにくいタイプの人なのかな?と思いきや、人柄を評価している人も多く、与那覇選手の先輩ボクサーが自分の子供に与那覇選手と同じ「勇気」と名付けるなど先輩からも好かれている人のようですよ。
家族は奥さんと娘さんが2人いるそうで、こんなに強くてかっこいいなんて自慢のパパですよね!
与那覇(よなは)勇気はなぜ那須川天心のデビュー戦相手に選ばれた?まとめ
今回は那須川天心選手のデビュー戦相手である与那覇勇気選手についてご紹介しました。
那須川選手ばかりに注目が集まりがちですが、与那覇選手も素晴らしい実績を持った選手ですから、4月の試合での活躍に期待したいですね。