キャ

ソル・ギョング
“これは手助けではなく取引だ”
流刑先の黒山島で海の生物に好奇心を抱く学者
丁若銓
チョン・ヤクチョン

天下一の人材と言われた学者丁若銓。辛酉迫害当時、弟の丁若鍾、丁若鏞と共に天主教を信仰していたため迫害を受け、辛うじて死刑は逃れたが最果ての地、黒山島に流刑される。ガンギエイ、タコ、ムツゴロウなど本土生活では知ることのなかった海の生物を接することで、失っていた好奇心を取り戻す。以後、島の外に出ることを夢見て学問に励む青年漁師の昌大と出会った丁若銓は、身分も歳も違う彼に海の生物の知識と学問の知識を取引しようと持ち掛ける。

ジャンルもキャラクターも超越した演技力を持つ俳優
ソル・ギョング

1968年5月生まれ。『シルミド/SILMIDO』で韓国最初の観客動員数1,000万人を超えた俳優となったソル・ギョングは、『TSUNAMI–ツナミ–』『監視者たち』『名もなき野良犬の輪舞』『殺人者の記憶法』など多数の作品で熱演を見せてきた。本作で丁若銓役に扮し、初の時代劇映画に挑戦する。ソル・ギョングは“シナリオを読めば読むほどキャラクターに没入し、泣いた”と話すほど役に没頭した。名門の両班だが、庶民側に立った考えを持っている丁若銓を魅力的に演じ、初の時代劇を完璧にこなしている。 『ソウォン/願い』から8年ぶりにソル・ギョングと組んだイ・ジュニク監督は“ソル・ギョングが演技する姿は、まさに丁若銓が蘇ったようだった”と高く評価している。

[出演作品]
『君の誕生日』『悪の偶像』(2019)、 『1987、ある闘いの真実』『殺人者の記憶法』『名もなき野良犬の輪舞』『ルシッドドリーム』(2017)、『22年目の記憶』(2014)、『ソウォン/願い』『ザ・スパイ シークレット・ライズ』『監視者たち』(2013)、『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(2012)、『TSUNAMI–ツナミ–』(2009)、『カン・チョルジュン 公共の敵1-1』(2008)、『あいつの声』(2007)、『熱血男児』(2006)、『公共の敵2』(2005)、『力道山』(2004)、『シルミド』(2003)、『オアシス』『公共の敵』(2002), 『ペパーミント・キャンディー』(2000) ほか
ピョン・ヨハン
“王の下ならば、民のために働ける”
学問を学び、島から抜け出したい青年漁師
張昌大
チャン・チャンデ

黒山島で生まれ育った漁師の昌大。幼い頃から海で過ごし海の生物や魚については誰よりもよく知っているが、彼の最大の関心は書を読むこと。なんでも選り好みせずに書を読み漁っているが、教えてくれる師もおらず、独学の文字の勉強にも限界を感じていた。そんな時、黒山島に流刑となった丁若銓に、魚の知識を教えてくれたら文字を教えてやろうと持ち掛けられる。これに対し性理学を真理と考え、罪人の丁若銓とは言葉も交わそうとしなかった昌大は、しかたなく提案を受け入れる。

時代劇からドラマ、邦画まで無限の可能性を持つ俳優
ピョン・ヨハン

1986年4月生まれ。2011年に映画『土曜勤務』でデビュー。はやくからインディーズ映画界のスターとして注目されてきた俳優ピョン・ヨハンは『監視者たち』(13)、『野良犬たち』(14)で脚光を浴びる。さらにドラマ「ミセン–未生–」(14)で全国区の人気となった。 その後、『あなた、そこにいてくれますか』(16)などの映画やドラマ「ミスター・サンシャイン」(18)、「六龍が飛ぶ」(15,16)などの話題作に出演し高い評価を得た。また2021年には藤原竜也、竹内涼真共演の邦画『太陽は動かない』で謎のエージェントを演じ日本での人気も広がっている。本作では、島の青年漁師昌大に扮し、全羅道の方言、魚のさばき方を完璧にこなし、黒山島の青年の姿を作り上げた。“作品にのぞみながら最も重要だと思ったのが昌大という青年の心情をしっかり理解することだった”と見た目だけでなく、人物の感情を完璧に理解し表現している。

[出演作品]
『太陽は動かない』(2021)、「ミスター・サンシャイン」(2018)、『一日』(2017)、『あなた、そこにいてくれますか』 (2016)、「六龍が飛ぶ」(2015~2016)、『マドンナ』『ソーシャル・フォビア』「元カノクラブ」(2015)、「ミセン–未生–」『起爆』(2014)、『監視者たち』(2013) ほか
丁若銓と人々
  • チョン・ジニョン
    チョン・ジニョン

    [主な出演作品] 『草の葉』(2018)、『時間離脱者』(2016)、『国際市場で逢いましょう』(2014)、『7番房の奇跡』(2013)ほか

  • リュ・スンリョン
    リュ・スンリョン

    [主な出演作品] 『エクストリーム・ジョブ』(2019)、『花、香る歌』(2015)、『7番房の奇跡』(2013)、『王になった男』(2012)ほか

  • チェ・ウォニョン
    チェ・ウォニョン

    [主な出演作品] 「ドクタープリズナー」(2019)、「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」(2018~2019)、「2度目の二十歳」(2015)、『殺人の告白』(2012)ほか

  • カン・ギヨン
    カン・ギヨン

    [主な出演作品] 『最も普通の恋愛』(2019)、『君の結婚式』「パズル 戦慄のゲーム」「キム秘書はいったい、なぜ?」(2018)ほか

黒山島の人々
  • イ・ジョンウン
    イ・ジョンウン

    [主な出演作品] 「ロースクール」(2021)、『私が死んだ日』(2020)、『パラサイト 半地下の家族』(2019)、『焼肉ドラゴン』(2018)ほか

  • ミン・ドヒ
    ミン・ドヒ

    [主な出演作品] 「のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ」「恋する下宿24番地」(2014)、「応答せよ1994」(2013)ほか

  • キム・ウィソン
    キム・ウィソン

    [主な出演作品] 「ミスター・サンシャイン」(2018)、『1987、ある闘いの真実』『ザ・キング』(2017)、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)ほか

  • パン・ウンジン
    パン・ウンジン

    [主な出演作品] 『マルティニークからの祈り』(監督/2013)、『容疑者X 天才数学者のアリバイ』(2012)、『キッチン~3人のレシピ~』(2009)、『ミスにんじん』(2008)ほか

  • チョ・ウジン
    チョ・ウジン

    [主な出演作品] 『SEOBOK/ソボク』(2021)、『国家が破産する日』『王宮の夜鬼』(2018)、『1987、ある闘いの真実』(2017)ほか

  • ユン・ギョンホ
    ユン・ギョンホ

    [主な出演作品] 『スタートアップ!』(2019)、『完璧な他人』(2018)、『8番目の男』(2019)、「秘密の森 深い闇の向こうに」(2017)ほか

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「私たちが懐かしく思う暮らし、姿、人間関係、そしてその中で感じる感情についての物語」
監督イ・ジュニク

1959年生まれ。『王の男』で韓国の時代劇映画で初めて1,000万人を動員し、『王の運命–歴史を変えた八日間–』『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』『金子文子と朴烈』などの作品で、歴史上の人物に新たにスポットライトを当て、時代劇映画の巨匠としても認められているイ・ジュニク監督。評論家からも監督からも高い評価を得る映画を撮ってきたイ・ジュニク監督は“政治史や歴史的な戦争といった大きな時代背景を描くのではなく、その中の個人に焦点をあてた映画を作りたいと思った”と、本作を企画した意図を明らかにした。 “人生の価値は欲望の果てにあるものではない。真の人生の価値に気づき自分らしくなっていくことが重要”と、本作は身分も立場も違う二人が互いの師となり友となり、真の人生の価値を悟っていく過程を描いている。“「茲山魚譜」という素材をどうすれば深みのある映画にできるかと悩んだ”とソル・ギョングは語っている。イ・ジュニク監督特有の繊細な演出力で難しいテーマを、誰もが共感できるメッセージが伝わる映画に仕上げた。“偉大な英雄の話ではなく、素朴な人々の物語が観客の心底に残れば”とイ・ジニュク監督。朝鮮時代の黒山島を舞台にした人々の物語が、現代の観客に温かく強烈な感動を与えるだろう。

[監督作]
『サンセット・イン・マイ・ホームタウン』(2018)、『金子文子と朴烈』(2017)、『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』(2016)、『王の運命–歴史を変えた八日間–』(2015)、『ソウォン/願い』(2013)、『平壌城』(2011)、『雲を抜けた月のように』(2010)、『あなたは遠いところに』(2008)、『楽しき人生』(2007)、『ラジオ・スター』(2006)、『王の男』(2005)、『黄山ヶ原』(2003) ほか
[受賞歴]
◉『茲山魚譜–チャサンオボ–』(2021)
第57回 百想芸術大賞 映画部門 大賞
◉『金子文子と朴烈』(2017)
第7回 美しい芸術人賞 大賞
第54回 大鐘賞映画賞 監督賞
◉『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』(2016)
第36回 韓国映画評論家協会賞 国際批評家連盟韓国本部賞
第25回 釜日映画賞 最優秀監督賞
第21回 春史映画賞 監督賞
◉『王の運命–歴史を変えた八日間–』(2015)
第52回 百想芸術大賞 映画部門 大賞
第35回 韓国映画評論家協会賞 最優秀作品賞
第35回 韓国映画評論家協会賞 10大映画賞
◉『王の男』(2005)
第3回 マックスムービー最高の映画賞 最高の監督賞
第43回 大鐘賞映画祭 最優秀作品賞、監督賞 ほか
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